愛は惜しみなく与う⑤
外に出たいにしても
田畑に頼んで、自分の身体を差し出すなんて、正気じゃない。
無理矢理なんかされたんかと思えば、鈴から提案したって…ほんまかわからんけど
田畑のあの自信からして
ほんまなんやろな
思い出しても気持ち悪い。吐き気がする。
さすがの志木も、そんな事とは知らなかったみたいやし。
明日にでもクビにならんかな
「お待たせしました」
いい香りと共に志木が帰ってくる。志木の淹れてくれる紅茶は美味しい
この香りが落ち着かせてくれる
「志木?」
「はい、なんでしょう」
「鈴は外に何をしに行ってたと思う?」
「……わかりません。想像がつきません」
嘘つき
志木は嘘つきや
志木は優しいからさ?あたしに嘘つく時、少し苦しそうな顔をする。アホやな
いつもみたいに平然としてたら分からへんのに。
嘘ついてごめんなさいって顔をする
それを見て見ぬふりをしてきたけど、もうできひん
「相変わらず、嘘が下手やな」
「…すみません」
「命令や」
もう時間がない気がするねん。だから
「あたしに隠してること、全部話して」
あたしを守る嘘ももう、つかんといて
田畑に頼んで、自分の身体を差し出すなんて、正気じゃない。
無理矢理なんかされたんかと思えば、鈴から提案したって…ほんまかわからんけど
田畑のあの自信からして
ほんまなんやろな
思い出しても気持ち悪い。吐き気がする。
さすがの志木も、そんな事とは知らなかったみたいやし。
明日にでもクビにならんかな
「お待たせしました」
いい香りと共に志木が帰ってくる。志木の淹れてくれる紅茶は美味しい
この香りが落ち着かせてくれる
「志木?」
「はい、なんでしょう」
「鈴は外に何をしに行ってたと思う?」
「……わかりません。想像がつきません」
嘘つき
志木は嘘つきや
志木は優しいからさ?あたしに嘘つく時、少し苦しそうな顔をする。アホやな
いつもみたいに平然としてたら分からへんのに。
嘘ついてごめんなさいって顔をする
それを見て見ぬふりをしてきたけど、もうできひん
「相変わらず、嘘が下手やな」
「…すみません」
「命令や」
もう時間がない気がするねん。だから
「あたしに隠してること、全部話して」
あたしを守る嘘ももう、つかんといて