愛は惜しみなく与う⑤
「それはできません」
「なんでなん!命令や!もう懲り懲りや。もう誰かに守ってもらうのも嫌や!それで誰かが傷つくのも嫌や!何を隠してるん?なんか知ってるやろ。わかるねん。何年一緒に居る思ってんねん」
なめんなよ
あたしの家族は志木だけやったんやで
小さい頃からずっと…一緒に居たやん
そんな近くにいたのにさ
分からへんわけないやん
「だからですよ」
「何が」
「ずっと一緒に居たからこそ、守ってあげたいって思うのは悪いことですか?」
違うねん。もう、しんどい
志木が何を隠してるのかなんて分からへんけど、あたしのために裏で何かしてる
それでもし傷ついたりしたら?
もし1人でサトルのところへ行ったら?
怖いねん
「全部なくなるねん。もうすぐ全部なくなるから…志木だけは…志木だけはどこにも行かんといてよ」
志木の前で
久しぶりに泣いてしまった
志木はあたしの涙に弱いからさ。だから志木の前では泣かへんようにしてたのに。
急に怖くなった
志木がいなくなったらって思ったら
あたしのために無茶をする志木をみてられへん
「なんでなん!命令や!もう懲り懲りや。もう誰かに守ってもらうのも嫌や!それで誰かが傷つくのも嫌や!何を隠してるん?なんか知ってるやろ。わかるねん。何年一緒に居る思ってんねん」
なめんなよ
あたしの家族は志木だけやったんやで
小さい頃からずっと…一緒に居たやん
そんな近くにいたのにさ
分からへんわけないやん
「だからですよ」
「何が」
「ずっと一緒に居たからこそ、守ってあげたいって思うのは悪いことですか?」
違うねん。もう、しんどい
志木が何を隠してるのかなんて分からへんけど、あたしのために裏で何かしてる
それでもし傷ついたりしたら?
もし1人でサトルのところへ行ったら?
怖いねん
「全部なくなるねん。もうすぐ全部なくなるから…志木だけは…志木だけはどこにも行かんといてよ」
志木の前で
久しぶりに泣いてしまった
志木はあたしの涙に弱いからさ。だから志木の前では泣かへんようにしてたのに。
急に怖くなった
志木がいなくなったらって思ったら
あたしのために無茶をする志木をみてられへん