愛は惜しみなく与う⑤
「志木、お父さんみたい」
「せめてお兄さんにしてください。あなたとそんなに歳は変わらないんですから」
「老け顔気にしてんの?」
「老け顔ではありません。大人っぽい顔立ちなだけです」
そんな口聞けるならまだ元気ですね。ほら、風呂に行きなさい!
志木はそう言ってあたしにバスタオルを渡してきた
「風呂上がったらここにいる?」
「ええ、待ってます」
「女の子の風呂上り待ち伏せとか、趣味悪!!」
「風呂の湯、50℃にしますよ」
地味な嫌がらせやん。
志木に泣くなって言われたら、泣き止むよ。悲しい顔させたいわけちゃうし。
志木はあたしよりも頑固や
隠してることは教えてくれへん。あたしを守るために、そう言った
前も言ったけど
あれ以上苦しむことなんてないのに
でもそう思ってるのはあたしだけやった。
あたしをあれ以上苦しめることなんて簡単やったみたいや。
あたしは甘くみていたんか、見たくない真実から目を背けていたのか。
志木が言わなかったのは、あたしの心が壊れてしまわないようにするためやったんやな
「せめてお兄さんにしてください。あなたとそんなに歳は変わらないんですから」
「老け顔気にしてんの?」
「老け顔ではありません。大人っぽい顔立ちなだけです」
そんな口聞けるならまだ元気ですね。ほら、風呂に行きなさい!
志木はそう言ってあたしにバスタオルを渡してきた
「風呂上がったらここにいる?」
「ええ、待ってます」
「女の子の風呂上り待ち伏せとか、趣味悪!!」
「風呂の湯、50℃にしますよ」
地味な嫌がらせやん。
志木に泣くなって言われたら、泣き止むよ。悲しい顔させたいわけちゃうし。
志木はあたしよりも頑固や
隠してることは教えてくれへん。あたしを守るために、そう言った
前も言ったけど
あれ以上苦しむことなんてないのに
でもそう思ってるのはあたしだけやった。
あたしをあれ以上苦しめることなんて簡単やったみたいや。
あたしは甘くみていたんか、見たくない真実から目を背けていたのか。
志木が言わなかったのは、あたしの心が壊れてしまわないようにするためやったんやな