同居人がひたすらに甘々な話
「ねぇ、みやびー、」

そう言いながら、近づく白い腕。
私の頬に優しく触れて微笑む。

「ん?どーしたの?」

私も微笑み返した。
すると、息づかいがわかるほど顔を近づける泉。

「今日1日がんばったらご褒美くれる?」

ご褒美……お菓子とか?
考えてて黙っていると、突然、耳元にふぅー、と息を吹きかけてきた。

「ふぇ…ぁ………///」

くすぐったいんでやめてください…!!

「ね、雅、いいでしょー?僕といいことしましょうよー」

がっちり目を合わせてくる。逃げらんないじゃん。

「……わ、かった」

……うん、って言わないと泉、学校行かないよね、これ。
私に拒否権ないじゃん…
< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop