隣のアイツ
ここが圭太の部屋だからか、妙に緊張してるだけなのかもしれない。


そうだそうだ。絶対そうだ。


「そういえば、おうちの方は?」


来てから、圭太一人しかいない気がする。


「あぁ、両親とも同じ会社でさ、今の時期忙しすぎて家に帰ってくる方が珍しいよ。会社によく泊まったりもしてるし。今日も多分帰ってこないんじゃね?」


弟がいるらしいけど、その子も今は休みの日だし、ということで友達の家にお泊まり行ってるそう。


「…てことは、今2人だけ?」


「おー、だから変に緊張しなくていいぞ」


ニヤニヤしてる。さては私が緊張してるのに気づいたな?!


でも違う!そこに緊張してる訳じゃないの!
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