隣のアイツ
案の定、俺の服にしがみついてきた。


…ずっと俺が守ってやりてぇな。


ほんとにそう思う。
俺のこと好きになんねーかな。


「沙奈」


ビクッと方を震わしてこっちを覗く。
なにその反応、可愛すぎだろ。


「さ、沙奈って…呼ばないで」


またうつむく。


「なんで?沙奈って呼んでる男子いるじゃん」


「なんか…圭太に呼ばれると、変な感じだから…」


なんだそれ、ほかの男子は呼んでもいいけど俺はダメってことかよ。


「やーだね、沙奈って呼ぶ。もう決めた」


「だ、誰がいつ決めたのよ…!」
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