隣のアイツ
「俺が、今」


「なにそれ…ずるい」


ずるいのはその反応するお前だろ。


「沙奈、雷怖い?」


「怖いに決まってるじゃん…」


「ん、そう。もっとこっちおいで」


「ん…」


こんなに素直にきくなんて、本当に雷苦手なんだな。
俺は腕枕をするようにして、沙奈を抱きしめる。


「ちょ、圭太…?」


「いいじゃん、怖いんだろ?今日はこれで寝よ」


「…うん、ごめんねありがとう」


こっちのセリフだよ。
沙奈が雷怖いのを利用してお前に触れてるってのに。
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