隣のアイツ
「くっついてると…結構怖くないみたい、私。だから…あ、嫌なら全然!ほんと無理なお願いしてるってわかってるから」


なにそのお願い…そんなの、


「いいに決まってんじゃん」


「ほんと?ありがとう…なに今日めちゃくちゃ優しいじゃんか」


「俺はいつも優しいんだよ」


「えー他の女の子は圭太のことクールって言うけど」


と言いながら俺に抱きつく沙奈。


「誰にでもこんな優しくするって思ってんの…?」


「え?…わっ」


ガバッと体制を変えて、沙奈の肩の横に手を付き、見下ろす。
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