隣のアイツ
「やっと…なのかなぁ…」


私は圭太が好きだ、と自覚したことをたった今梨乃に報告し終えたところだ。


「そうよ、なんなら告白とかの垣根をぶっ飛ばしてもう付き合ってますかのような関係にも見えるんだけどね」


「そ、それは大袈裟じゃんか…」


ぜーんぜん、と言いながら梨乃はパックを外す。


「てか私あんたに聞きたいことあったんだけど」


「ん?なになに?」


お菓子をポリポリ食べながら聞く。


「沙奈が首中キスマつけて登校してきた日あったじゃん」


「ぶっ!!!!」


飲んでたジュースをこぼしてしまった。

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