泣かないデネブと嘘つきの夢のレビュー一覧
平均評価星数
5.0
2020/05/05 22:52
投稿者:
夢雨
さん
やさしいひかり、みっつ
マナとカイとヤヨ。 3人はずっといっしょに、同じように光って、さんかくの星座をつくっていけるはずだった。 だけど同じ輝きじゃないから、どうしようもなく想ってしまうのだ。 違うから、どうにも惹かれてしまうのだ。 マナと同じように光ることのできないふたりだけが、それをずっと、いままでも、これからも、永遠に、秘密のように、知っている。 たった8ページに、とてもいびつな、そして透明な気持ちが、ぜんぶぜんぶ詰めこまれていました。 みんな、やさしい。やさしいから、傷ついてしまった。やさしいから、傷つけてしまった。 カーテンを開けてふと星空を見上げたら、置いてけぼりにしてきた気持ちを思い出させてくれるような。 ちかちかさみしくまたたいている、夏の夜の物語です。
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