僕たちはもう1人じゃない
第一章
PROLOGUE
今日も厳しい上司の顔を伺いながら
冷や汗を出して、仕事をする。
いつの日か両親が言っていた。
「アルは良い大学に行って、
良い会社に入れればそれでいい。
それ以上は望んでいない。」
僕には優秀な兄がいた。
なんでもこなし、社交的で
僕とは正反対だった。
だから、両親は兄に期待をし
僕にはただ普通になってくれ。
そして何も問題は起こすなと
ただそれだけだった。
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