僕たちはもう1人じゃない
「あぁーまじうぜぇ。あのジジイ。」
休み時間になると、レオは机に伏せた。
「レオありがとう。
怒りをおさえてくれて。」
すると、レオはガバっと顔を上げた。
「いーや、アルのおかげだよ。
こっちこそサンキュ。
あのまま殴ってたら、俺は多分退学だったね。」
あの時はそれで退学になり、
レオとはあまり会えなくなってしまったんだ。
これで、僕は過去を変えたことになるのか?
もしかしたら、過去を変えることによって、
僕たちはずっと一緒にいられるかもしれない。
あの時みたいに、バラバラになんかならないかもしれない。
なら、変えるしかない。
もうあんな思いはしたくないんだ。