僕たちはもう1人じゃない
ソラ兄さんが、読んでいた本を閉じた。
「悪夢でも見ていたんじゃないか?
さ、行くぞ。授業が始まる。」
ソラ兄さんが立ち上がると、
レオも勢いよく立ち上がった。
「あ!待ってくださいよー!
ソラ兄、歩くの速い!!」
どうなってるんだ。
本当に夢だったのか?
そんなわけはない。
だって、僕は鮮明に覚えてる。
【なんでこんなことしたんだよ!!
ふざけんな!お前なんかもう友達じゃねぇよ!!】
そうレオに言われたんだ。
高2の冬に。