君と歩いた道
『アタシ…本当はベージュのカーディガンが着たかったんだよ??
涼が白カーディガンがいいってゆーから…白しかないんだよ…?』
涼に届くはずもない言葉を呟きながらアタシは
白いカーディガンを羽織った。
写真たての横には
2つのペアリング…。
お葬式の時に涼のお兄さんから
「涼を越える奴が出来るまで持っとけ。
もし越える奴が現れたら………
捨てろ………。」
て言われて渡された。
捨てる日なんて
来ないのにね…。
捨てれるわけないじゃんね…。