君と歩いた道



『アタシ…本当はベージュのカーディガンが着たかったんだよ??
涼が白カーディガンがいいってゆーから…白しかないんだよ…?』



涼に届くはずもない言葉を呟きながらアタシは


白いカーディガンを羽織った。




写真たての横には
2つのペアリング…。



お葬式の時に涼のお兄さんから



「涼を越える奴が出来るまで持っとけ。
もし越える奴が現れたら………

捨てろ………。」



て言われて渡された。



捨てる日なんて
来ないのにね…。


捨てれるわけないじゃんね…。




< 11 / 173 >

この作品をシェア

pagetop