君と歩いた道
お母さんに言えば理由がどぅであろうと休まされるのがオチだから嘘をついた。
みんなにバレないようにしなきゃ…
特にカンのいい遠矢先輩には━━━━━。
アタシは重たい足つきで茉未と合流した。
「莉桜…熱あるんじゃない?」
茉未はすぐにアタシの異変に気付いた。
『えっ……?大丈…夫…だよっ……。』
「嘘。平熱の低いアンタにしたら手が熱すぎ…
無理したら駄目よ?
とりあえずバスケ部の人に熱の事……」