彼の仮面を外す時
ん?眩しいな、

あれ、どこにいるんだろう。ここどこ?

「ねね!とーちゃん!これなんの意味があるの」

と小さな少年が拳を振りながらたずねてる

「まぁまぁ、これで大切な人が守れるんだ」

「えぇ!!そうなの?!僕ね……を守るんだ!」

ん?誰を?

「そーかそーか。子供が出来たら。守ってやるんだぞー?」

と、楽しそうに笑う男の人

「うん!!」

と、頷く男の子

「おとーさん。そのネックレスかっこいいね!」

と男の人の首元で揺れるネックレスを指さす

「あぁ。これか!お前が強くなったらあげる」

「え!?ほんとに!僕それ貰えて子供が出来たらあげる!!」

と、喜ぶ少年

ん?あのネックレス。私のにそっくり

と思ってると

「……い、おい、起きろ」

と言われてゆっくりと目を開く

「あれ、夢?」

と独り言を言うと

「そっか!凛華ちゃん夢見てたの?楽しそうだったよ!」

と海に言われる

「うん。」

と頷きおしりについた砂をはらう。

私は教室に一人で戻る。

あの夢なんだったんだろう
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