彼の仮面を外す時

私は今ひとりで考え事をしている。

あの女の人に言われた通り一緒にいては迷惑なのでは無いのか。

こんな傷だらけな女だと、みんなの美しさが損なわれてしまうのではないか。

「どうしたらいいの。」

私は幼い頃の記憶が無い。

あると言えば私のこのネックレスとBARの悠里くんだけだし。

あ！そうか！悠里くんに会いに行けば何かわかるかも。あー。3年ぶりか

そうとなれば

「八京、私会いたい人がいるの。」

と幹部室にいる八京に声をかけるとﾋﾟｸっと眉があがる。

「それは、誰だ。」

と私の方に来て髪の毛をいじり出す。

「BARの店長悠里くん。」

と淡々と話すと竜馬が飛びついてくる

「え！悠里くんって、坂並？？」

と言われる

「そう。」

と言うとみんなが

「俺もいく。」

と言って立った