彼の仮面を外す時
彼女の手を離して幹部室へむかう

報告をしなければならないのだ

あの無残な姿を思い出すと泣けてくる。

コンコン

「入れ」

ううっ。

私がないていることに驚いて近づいてきたのは

裕翔さん

「どうしたの?」

と優しい声で頬についた涙を拭ってくださる

「取り乱してすみません」

と伝え、その後彼女の容態を話す。

すると幹部以上の皆様でさえ息を飲んだ

「ありがとう助かったよ」

と頭を撫でてくださる海さん

「失礼します」

と外へ出る私
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