浅葱色の約束。
「…君には、驚かされてばかりだよ」
笑うと可愛いところとか、実は女の子だったなんて。
土方さんを「父さん」と呼んだときは笑ったなぁ。
それに君は未来から来ている。
……と、僕は思うんだけど。
「沖田さん、」
「ん?」
「…どこか、つらいの?」
この子の質問はひねりが無くて。
ど直球だからこそ、誤魔化しようが無い。
つらいのは君だって同じ。
みんな何かを抱えているから。
それでも僕の場合はちょっと違うかな。
終わりが見える人生を今、ゆっくりゆっくりと歩いてる。
それは近々速さを増すだろう。
「つらい、…って言ったら梓は僕を助けてくれる?」
相変わらずズルい質問だ。
助けられるの?
君が?僕を?
…無理でしょう。
「───うん。…助けたい」
それでも君はそう言ってしまう。
いつだってそんな強さが羨ましかった。
*