浅葱色の約束。
『放っておけるかよ…、離したら、てめえは居なくなるだろうが』
あなたが振り向いてくれたとき、私の周りには何もなかった。
守るべきものも、助けたかった命も。
笑いあった部屋も撫でてくれる腕も。
『てめえは俺に命を預けたんだ。 だったら俺の命もお前のモンだ』
それでもずっと掴んでくれていた人。
時代が流れても形が変わっても、全てが終わっても。
あなたはいつも鬼のまま。
『───生きろ、必ず。』
生きていいと、言ってくれた人。
生きろと、言ってくれた人。
『もし、この戦が終わったら…、そん時ゃてめえの帰る場所くらいは俺が保証してやる』
そんな残酷な約束をしてくれた人───…。
平和な世の中が来ることを願うしか出来なかった。
戦なんて終わればいい。
どうして人は争いを繰り返すの。
どうして同じ戦争を繰り返すの。
なんの為に、戦うの。