浅葱色の約束。
土方side




最近あいつの様子がおかしい。

俺を見ようともしないし、顔を合わせれば必ず視線を逸らす。

避けられているように思う。



「梓、」


「はっ、はい…、」



ほら、またこれだ。

俺が声をかければ背中を向けていた梓は肩を震わせて恐る恐る振り返る。


顔もどこか赤いような気がする。

ここは寒いから体がまだ温度に慣れていないのか、風邪を引かれてはたまったもんじゃない。



「なにかあるなら言え。てめえの悩みを聞くのも俺の役目だ」



俺の目は、また逸らされた。

そんな俺達を見て居たたまれなくなった鉄之助は、適当に理由を付けて部屋を出ようとするが。


それを止めたのは梓だった。



「ど、どこ行くの鉄之助」


「いや、そろそろ夕餉を取りに行こうかと…」


「僕も行くよ。一緒に食べよう」



そんな2人に俺の中で何かが沸き上がる。

お前はなんで鉄之助の袖を掴んでんだよ、それに一緒に食べる必要がどこにある。



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