浅葱色の約束。
ふっと笑った土方さんは「もっと来い」と言うように腕の力を強めた。
少し苦しい…けど、嫌じゃない。
いいのかな…?と様子を見つつ、私もその背中に腕を回すことに。
「…土方さん」
「…なんだ」
「…なにか…あったの…?」
どうして何もないと言うの。
あなたの手、震えているのに。
この先言われる言葉が少しだけ怖くて、しがみつくようにその胸に顔を埋めた。
「…てめえが休めと言ったんだろうが」
「…うん、…でも、今日の土方さん変だよ…」
私の嫌な予感ってね、当たるの。
居なくなっちゃう気がする。
土方さんまで居なくなっちゃったら私…
わたし、───…なにもなくなっちゃう。
「安心しろ。…もし、この戦が終わったら…、そん時ゃてめえの帰る場所くらいは俺が保証してやる」
戦は…終わるの?
終わったその先にあなたはいる…?
どうしてすごく嬉しい言葉を言ってくれているはずなのに。
涙が止まらないの……?