浅葱色の約束。
私は今、とても楽しく暮らしています。
毎日町へお買い物に出て、八百屋のおじさんはいつも特別にお野菜を無料でおまけしてくれるんだよ。
呉服屋のおじさんも優しくしてくれて、いつも気にかけてくれます。
土方さん、着物と簪ありがとう。
自分には勿体無いくらいに高価なものだから、毎日大切に大切に使わせてもらっています。
髪もお母さんみたいに伸ばしているよ。
そうすれば簪がよく映えるって近所の人に言われたんだ。
「…誰にだよ」
土方さん、美味しいお茶は飲んでいますか?
ちゃんと休んでいますか?
あまり無理はしないようにしてくださいね。
私はいつも、あなたのことを考えます。
青い空を見て瞼を閉じると、土方さんが傍にいてくれるような気がするの。
土方さんはそれどころではないかもしれませんが、私の宝物をお手紙に入れておきました。
それは未来のものです。
きっと、あなたを守ってくれます。
どうか、あなたの信じた道を走ってください。