浅葱色の約束。
最後に。
たくさん言えなかったことがあるけれど、それでも一番に伝えたかったこと。
私は土方さんを初めて見たとき、綺麗だと思いました。
とても、きれいな人だと。
それは今も変わっていません。
おこがましいけれど、私はいつからかそんなあなたの隣を歩くことを密かに願っていました。
それは半分叶ったよ。
小姓として蝦夷まで一緒に来て、土方さんの姿を傍で見れて、毎日幸せでした。
でももう半分は、いつか戦が終わって平和な世の中が来て、土方さんが副長でも指揮官でもなく、普通の人として生きれたとき。
私は、今の姿であなたの隣を歩いてみたかった。
「───…」
これはずっと言わないと心に決めていました。
でもこうして振り返っている内につい、書いてしまいました。
本当にごめんなさい。
こんなこと、あなたの顔を見て言えるわけが無いからと、お手紙だからこそ言えた気持ちです。