浅葱色の約束。
『土方さん、あの先には何があるの……?』
『───…行こうぜ、一緒に』
目の前には、あの日交わした約束が広がっていた。
大きな海、水平線の先。
これは俺達が求めていた「海のずっとずっと先」ではないかもしれない。
だとしても───…。
『土方さんっ!』
誰もが俺の死を味わおうとしているときだった。
声が、聞こえた。
どこからか俺を呼ぶ声。
それはずっとずっと聞きたかった声だ。
───キランッ!!
コートのポケットに入っていた青く光る玉が、馬の跳ねた衝撃によって宙を舞う。
それはまるで俺に「生きろ」と言っているようだった。
「っ、なに…っ!?」
ヒヒィィィィィン!!!!
キラキラ輝くその玉に馬が反応し、右へ反れたことで目の前から迫り来る銃弾を避けた。
「ぐはぁ…!!」
迷わず俺はその男の首を落とす。
空はこんなにも青かったのか───…。
お前が気づかせてくれるまで、俺は知らなかった。
「全員聞きやがれ…!!最後の命令を下す!!
───生き伸びてえ奴は俺に続けッ!!!」