浅葱色の約束。
ここでは簡単に子供組と大人組に分かれている。
子供組はもちろん私と、藤堂さん。
そして斎藤さんに一応沖田さんも。
その他の土方さんや近藤さん含む人達は、言うまでもなく大人組だ。
子供組の中でも年長は沖田さんで、斎藤さんは藤堂さんと同い年の最年少幹部のはずなのにこの中で一番落ち着いている。
「あはは。斎藤君がお祭りって、確かに意外かも」
彼は無口で無愛想、少し私と似ている気もした。
だからこそ斎藤さんとは未だに2人で会話をしたことがなく。
いつも静かに役目をこなしてしまうような人。
剣の腕前はもしかしたら沖田さん以上らしい。
「んーじゃあ僕が行きますよ」
「総司1人で大丈夫か?」
「全く、近藤さんの中で僕はまだ子供のままなんですか?」
「いやいや!そういうわけではないぞ!」
クスクスと沖田さんは笑った。
ここにいるみんなはずっと昔からの知り合いだと言っていて。
それは家族に似た何かにも思えるもの。
私が育った冷たい施設とは大違いだった。