浅葱色の約束。






泣いたり、笑ったり。

怒ったり、嘆いたり。


そんなものは時代なんか関係なくて。


人は誰しも幸せを感じられる。

そして時に哀しみを連れて来てしまう。


その大きさはいつだって人それぞれで、感じ方だって違う。


それでも暖かな人の温もりは必ずあるのです。

そこには必ず、笑顔になれる魔法が落ちているのです。


寂しさすら知らなかった孤独な少女が手にしたように。


あなたの後ろにも、ほら。


まだ見えていないだけで、いつか必ず訪れる素敵な出会いがきっと隠れているかもしれません。


約束は、いつだって人を強くする。

約束は、人と人を繋いでくれる。


高く高く大きな青空は、時に雨になって風を起こして雪になる。


それでもいつだって浅葱色が広がっていた。


そんな少女と誠の武士達の約束に名前を付けるとするならば。


その名はきっと、



───浅葱色の約束。





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