浅葱色の約束。




「ママ、今日のご飯はなぁに?」


「ちーちゃんの好きなものにしよっか」


「わぁい!ハンバーグ!」



この世界は幸せになっていい人間と、幸せになっちゃいけない人間。


その他に、幸せになれない人間がいる。


3つ目がとても厄介で何をどうしたって幸福へは導かれない。

それはもう生まれた時から決まっているのだ。



「あ、ママ!かなちゃんにお手紙出しに行かなきゃ!」


「あらそうだった!ポストに届けに行こうね」



私は小さい時、こんな風に手紙をポストへと届けられるように生後約10日程で赤ちゃんポストへと届けられたらしい。

詳しくは知らないけれど、それから13歳になった今まで施設育ち。


時折 梓(ときおり あずさ)。



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