浅葱色の約束。

友達





その場に立ち止まって、もう少しで1時間は経つ。


階段を残り数歩登れば待ち合わせた神社だというのに、どうにも体を隠すことに必死だった。



「朔ちゃん、もう帰ろうや。そいつきっと逃げたに違いないわ」


「せや。どーせ俺たちが怖くなったんやわ。だって刀も持てへん奴なんやろ?しゃーないわ」



好き勝手言ってる…。

見る限り3人はいる。それも全て男。


同い年くらいだとしても私よりも背は大きいしガタイもいい少年が2人、見慣れた顔が1人。


この時代の子供はなんていうか、すごく丈夫ってイメージだ。

昨日はあんなにも調子に乗ってた少年は、その中では一番に小柄だった。


土方さんや沖田さんに見送られつつ、来たわけだけど……やっぱり帰ろうかなぁ。



「俺は待つで。あいつは絶対来る!」



石段に胡座をかいてガキ大将のように座る朔太郎は、じっと目を閉じている。



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