浅葱色の約束。
恐る恐る顔を出した私を見つけた少年A。
指をさしてあいつじゃないか?と勘づいた。
朔太郎は片目を開いて捉えた。
「遅い!!」
「ご、ごめんなさい」
「俺がどれだけ待った思ってんねん!」
「すみません…」
「でもお前、よー来てくれたわ」
ワシャワシャとまた髪を撫でられる。
厳つい少年Aと少年Bは睨むように見つめ、ニヤリと笑って近付いて。
「わっ…!」
グラリと歪む視界。
体が90度斜めになり、肩に担がれることに気付くとそのまま地面に落とされる。
「っ…!!」
「ちょ!お前ら!そーじから手荒なことはすんな言われてるんや!」
「でもまずは腕試しや」
「そうや。俺達の仲間になりたいなら強くなきゃあかんわ」
向かってくる少年は四股を踏み出すと、相撲をとる体勢へと変えた。
どうにかして立ち上がって、思わず目の前に向かう。
けれども何度挑んだところで吹き飛ばされては敗北を味わうだけ。