浅葱色の約束。
ドラ○もんで言ったらス◯夫みたいな…。
こう揃っているとジャイ○ンとス○夫だ。
そんな虎吉も私と同じ13歳。
彼等の真ん中にいる朔太郎だけが最年少なのに、どうしてかガキ大将の風格を顕している。
「こいつん家、すげー金持ちなんやで」
「おいっ!それ言わへん約束やろ!!」
確かに朔太郎の着ている着物は少し素材が違うような気がする。
色も淡い色をしていて、目にしたときは誰もが人目を惹くその色。
なにより沖田さんの交遊関係はすごいとも思った。
「それにしてもお前京詞ちゃうんやな。江戸出身か?」
江戸…。
確か、今の東京…?
「う、うん」
「そーじも江戸出身やもんな。なら案内したるわ!この京の都を!!」
知らなかった。
確かに沖田さんも土方さんも標準語だったから、あまりそういうのは気にしたことがなくて。
そんな朔太郎はニカッと笑って私の腕を取り、神社の階段を降りた。