浅葱色の約束。
「歳三!あんたは昔っから本当に世話の焼ける…」
「あいつといいあんたといい、わざわざ京までご苦労なこった」
「あんた本当にいい加減にしなさいよ!ふらふら遊んでたツケがようやく今になって回って来たのよ!」
似ている…。
目の前にへこたれるように胡座をかく鬼の副長と、すごく似ている。
のちに土方さんのお姉さんだと知るが、今はそんなこと気にはしていられない。
「総司!あんたも知ってたのかい!?」
「ま、まぁ…。でも土方さんのことですから今に始まったことじゃ…」
「あたしはそんなことを聞いてんじゃないよ!相手側にどう詫びていいか…」
沖田さんですらも冷や汗を流しながら何とか対応している。
いつもの土方さんなら多恵さんのときのように外道っぷりを発揮していただろうに。
この女性には誰も敵わないらしい。
「で、その息子ってのはどいつよ!」
舐めるように見つめられ、思わず傍に居た沖田さんの後ろに隠れるけれど…。
「この子です」
襟を掴まれるようにして差し出されてしまえば、もはや囚われた宇宙人。
身動きは取れない。