星は瞬き君に微笑む
【智春】



ドンッ




和ねぇはニコッと不安げに笑い私をコンビニの方に押した。




まって!その言葉を発する前に和ねぇはあの人たちの前を走っていった。




「れ、連絡っ!」




入口の方を見ると、ちょうど陽翔と宮那が出てきたところで、2人は私しか居ないことに驚いたのか




宮『智春!智和はどーしたんです!?』




「た、助けてっ!!和ねぇ!和ねぇがっ!不良に、追われ、て!!」



陽『ほんとかっ!?』




「れ、連絡っ!皆に!お願い、助けて…」




宮『陽翔!うちはここいるから、少し周り探してきて!!』




陽『おぅ!宮那そっち任せた!!』




あ、あぁ…




なんで。なんでなのよ。




宮『智春、幹部の人に連絡できます?』




「えと、勇知、君なら…」




宮『じゃあ、連絡お願いします!』



「う、ん。」



私は電話帳の勇知くんの名前を見つけると電話をかけた。




プルルルル  プルルルル



2コールで出た。



勇『智春~?どーしたのぉ?』



「勇知、くんっ。」




勇『…智春?どうした?』




勇知くんは緊急だと気づいたのか声が変わる。



「和ねぇがっ、和ねぇがっ!」




勇『落ち着いて、何があったか早く詳しく教えて。』




「コンビニで待ってたら、ふ、不良が来てね、和ねぇが私を助けてくれてそのまま…走って引き付けて言ったんだけどっ…。」




勇『分かった。そっちいく!待ってて。』




ブチッ
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