ヤンデレ歌い手たちにストーカーされていた件について2
音羽は最初は抵抗し、四人の隙を見て逃げ出した。しかし、すぐに捕まってキスやその先のことを繰り返されるうちに学んでいったのだ。

「みんな、私に優しくしてくれるね」

音羽がそう言うと、キッチンに向かおうとしていたリギルたちは優しく微笑む。そして音羽に触れながら「当たり前」と言った。

「音羽は俺たちの大事なお姫様なんだから」

抵抗をしなければ、音羽に南斗たちはとても優しく、まるで割れ物を扱うかのように接してくれる。キスも、行為もとても優しい。それを学んで音羽は抵抗することをやめた。

厳重につけられていた鎖も外され、ドアの鍵もかけられなくなっても、音羽は逃げようとは思わなくなってしまった。大学もバイトも歌い手もやめさせられてしまい、一日中家の中にいなければならないが、ちっとも音羽は苦ではないのだ。

「ただいま〜」

羽白が仕事から帰って来た。音羽は「おかえりなさい!」と言って羽白に抱き付く。羽白は「ただいま」ともう一度言って音羽にキスをした。最初は嫌がっていた音羽は嬉しそうに笑う。
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