17歳、昼下がりの散歩道
目的地は桜並木のトンネル。
ちゃんと道は覚えている。
目的地への一歩を踏み出そうとしたそのとき、私の視界の端に何かが映った。
気になってしまった私は踏み出そうとした一歩をとどめて、左に視線をやる。
それは、”何か”ではなく”誰か”だった。
軽くウェーブしたツーブロックの黒髪ショートヘアと、それに映えるダークブランの瞳を持つ、私と同い年くらいに見える男の子。
彼は待ち合わせしている様子でもなく、座り込んでただ暇そうにスマートフォンを操作している。
その手の動きを見る限りじゃあ、多分ゲームをしている最中だ。
こんな無人駅で、人の気配もほとんどないような場所で、待ち合わせでもなさそうなのに……なぜ?
気になってしまったのだから仕方がない。
私は彼に近づいて、座り込む彼と同じ目線になるように、そっと座り込んでみた。
「何してるの?」
彼のスマートフォンの画面は、日光の反射を受けてよく見えないけれど、彼は一端スマートフォンを操作するのをやめて、私に視線を合わせてくれた。
爽やかな顔立ちに、切れ長の涼しげな目元がよく似合う。
あまり芸能人とかは知らないけれど、なんとなくこういう俳優さんとかいそうだと思った。
ちゃんと道は覚えている。
目的地への一歩を踏み出そうとしたそのとき、私の視界の端に何かが映った。
気になってしまった私は踏み出そうとした一歩をとどめて、左に視線をやる。
それは、”何か”ではなく”誰か”だった。
軽くウェーブしたツーブロックの黒髪ショートヘアと、それに映えるダークブランの瞳を持つ、私と同い年くらいに見える男の子。
彼は待ち合わせしている様子でもなく、座り込んでただ暇そうにスマートフォンを操作している。
その手の動きを見る限りじゃあ、多分ゲームをしている最中だ。
こんな無人駅で、人の気配もほとんどないような場所で、待ち合わせでもなさそうなのに……なぜ?
気になってしまったのだから仕方がない。
私は彼に近づいて、座り込む彼と同じ目線になるように、そっと座り込んでみた。
「何してるの?」
彼のスマートフォンの画面は、日光の反射を受けてよく見えないけれど、彼は一端スマートフォンを操作するのをやめて、私に視線を合わせてくれた。
爽やかな顔立ちに、切れ長の涼しげな目元がよく似合う。
あまり芸能人とかは知らないけれど、なんとなくこういう俳優さんとかいそうだと思った。