思い出の中で君は
私とゆづと帰りにいつもの坂道を歩きながらお喋りをする。

「今日も帰ったら塾かー。やだなーー。」
私の塾では
受験生だけは毎日塾がある。

私だけではない。ゆづもだ。

部活動をやっていないから早めに帰れることだけは良いとしよう。

ふと上を見上げる。
いい天気だ。
こういう時の空気はとても気持ちいい。

空があおい。雲ひとつないとはこういうことか。


あ!思い出した!

「ゆづ!明日から夏休みじゃん?7月31日空いてる?遊ぼうよ!」

そう。明日から夏休みだ。
勉強もだが、中学生最後の青春はしっかり堪能したい。


「空いてるよ。31日って、、たしか夏祭りがある日だよね」


「そうそう!最後の方に上がる花火がめっちゃ綺麗だから!!!!!!
毎年行ってるけど、これだけは外せない!」


「ふふっ。明日香楽しそう。じゃあ、31日は浴衣でいつものコンビニの前で待ち合わせね!」


ゆづがいつもの明るい笑顔でこちらを見る。


「おっけーー!新しい浴衣買わなくちゃっ!」

ゆづとは3回目の夏祭り。
とても楽しみだ。
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