もう誰かを愛せはしない
翔介のキスは、ただ優しかった。


色々な感情を抱かせる礼羽のキスとは違う味。




「メイサ、大好きだよ」



唇を離した翔介は優しく囁いた。





でも私の口からは


“私も翔介が好き”


という言葉は出なかった。











その後、翔介と手を繋いでコンビニに行き、薬を買って居酒屋に戻ると



もうそこに
礼羽の姿はなかった。
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