もう誰かを愛せはしない
翔介と別れた事を美佳に告げたら、美佳は泣いた。
礼羽を忘れられない可哀想な私の為に泣いてくれた…。
「メイサは?神崎くんと連絡取ったりしてるの?」
「まさか。別れて以来、連絡は取ってないよ。あの合コンを最後に会ってさえいないし…。3月に大学院も卒業しただろうし、ライハはちゃんと医者になれたのかな?」
不思議なもので
同じキャンパス内にいても
卒業までの間、礼羽と会うことはなかった。
それは私が避けていたからなのか
礼羽が避けていたからなのか。
「…前にさ、美佳が私に『寂しいから忘れたいから誰かと付き合うのは、今は満たされてても時間が経てば虚しくなるだけ』って言ったよね。
本当にその通りだったよ。
改めてライハを好きな自分に気付かされて虚しくなったし、ショウスケを傷付けた自分が許せなくなった」
例えばね
礼羽がユウキさんを忘れられなくても
全てを愛して欲しいという気持ちを私が我慢すれば、礼羽と上手くいくのなら
それでいいと思った。
でも…それは違うよね?
そんなの恋愛じゃない。
誰かが我慢をする恋愛なんか幸せになれるはずがない。
「あのね、メイサ。お節介かと思ったんだけど、メイサと神崎くんを会わせてあげたくて高3のクラスの同窓会計画してたの」
「同窓会?」
「うん。それで男子達に神崎くんも誘っておいてねって頼んだんだけど、携帯変えたのか誰も神崎くんと連絡がつかないんだって」
連絡がつかない?
礼羽に…
何かあったの…?
礼羽を忘れられない可哀想な私の為に泣いてくれた…。
「メイサは?神崎くんと連絡取ったりしてるの?」
「まさか。別れて以来、連絡は取ってないよ。あの合コンを最後に会ってさえいないし…。3月に大学院も卒業しただろうし、ライハはちゃんと医者になれたのかな?」
不思議なもので
同じキャンパス内にいても
卒業までの間、礼羽と会うことはなかった。
それは私が避けていたからなのか
礼羽が避けていたからなのか。
「…前にさ、美佳が私に『寂しいから忘れたいから誰かと付き合うのは、今は満たされてても時間が経てば虚しくなるだけ』って言ったよね。
本当にその通りだったよ。
改めてライハを好きな自分に気付かされて虚しくなったし、ショウスケを傷付けた自分が許せなくなった」
例えばね
礼羽がユウキさんを忘れられなくても
全てを愛して欲しいという気持ちを私が我慢すれば、礼羽と上手くいくのなら
それでいいと思った。
でも…それは違うよね?
そんなの恋愛じゃない。
誰かが我慢をする恋愛なんか幸せになれるはずがない。
「あのね、メイサ。お節介かと思ったんだけど、メイサと神崎くんを会わせてあげたくて高3のクラスの同窓会計画してたの」
「同窓会?」
「うん。それで男子達に神崎くんも誘っておいてねって頼んだんだけど、携帯変えたのか誰も神崎くんと連絡がつかないんだって」
連絡がつかない?
礼羽に…
何かあったの…?