もう誰かを愛せはしない
実家にいた時に比べてやっぱり不便なものもあるけど、礼羽がいるだけで全てが幸せに変わる。
「そうだ。お前、薬指のサイズ何号?」
タオルで口元を拭いながら洗面所から出て来た礼羽。
指のサイズ?
いきなり何を聞くんだろう。
「9号くらいかな?」
「わかった」
わかったって…それだけ?
あぁ。もしかして…
「指輪なら要らないからね」
ポツリとそう呟くと礼羽は思いっきり咽せり出した。
どうやら図星らしい。
きっと礼羽の事だから、来週の私の誕生日に指輪を買うつもりだったんだろう。
その気持ちだけで十分なのに。
何だか納得のいかない顔をしている礼羽。
「指輪なんか買えるお金ないでしょ?いいんだよ、無理しなくて」
「彼氏としてのカッコがつかないだろ」
「私は誕生日にライハといられればそれでいいの」
それに今は指輪より、乾燥機能付き洗濯機か野菜室も付いてる冷蔵庫か、セミダブルの布団が欲しい。
…なんて
18歳が何オバサンくさい事言ってんだって感じだけど。
だって、家にある冷蔵庫2つドアで冷凍と冷蔵しかなくて不便だし
布団もシングルに2人で寝てるから狭いし。
洗濯機だって礼羽の実家のお古で型が古いんだもん。
「そうだ。お前、薬指のサイズ何号?」
タオルで口元を拭いながら洗面所から出て来た礼羽。
指のサイズ?
いきなり何を聞くんだろう。
「9号くらいかな?」
「わかった」
わかったって…それだけ?
あぁ。もしかして…
「指輪なら要らないからね」
ポツリとそう呟くと礼羽は思いっきり咽せり出した。
どうやら図星らしい。
きっと礼羽の事だから、来週の私の誕生日に指輪を買うつもりだったんだろう。
その気持ちだけで十分なのに。
何だか納得のいかない顔をしている礼羽。
「指輪なんか買えるお金ないでしょ?いいんだよ、無理しなくて」
「彼氏としてのカッコがつかないだろ」
「私は誕生日にライハといられればそれでいいの」
それに今は指輪より、乾燥機能付き洗濯機か野菜室も付いてる冷蔵庫か、セミダブルの布団が欲しい。
…なんて
18歳が何オバサンくさい事言ってんだって感じだけど。
だって、家にある冷蔵庫2つドアで冷凍と冷蔵しかなくて不便だし
布団もシングルに2人で寝てるから狭いし。
洗濯機だって礼羽の実家のお古で型が古いんだもん。