もう誰かを愛せはしない
「メイサ、神崎くんと順調みたいだね」

「うん、おかげさまで」



生活は楽ってワケじゃないけど、礼羽といられるからいいんだ。




「入学と同時に同棲始めたから、もうすぐで1ヵ月だね。今度遊びに行っていい?」

「もちろん。美佳ならいつでも大歓迎だよ」

「俺は?」

「亮太はダメ!ライハが妬くから」



亮太と美佳とふざけながら講義室へと向かった。




礼羽とは順調だし
美佳はいるし
新しい友達も出来て


私のキャンパスライフは充実していた。





「メイサ、今日もバイト?」


「うん。生活費稼がなきゃだからね」


「そっかぁ。講義も終わったし、どっか寄って帰ろうかって亮太と話してたんだけど…」



そういえば、大学生になってからあんまり遊んでないな。

ほとんど毎日バイトだし。



本当はもっと美佳達と遊びたいけど礼羽といる為ならそれくらい我慢出来る。




「美佳と亮太の邪魔にならないよう、私は帰らせてもらうよ」

「やだっ!何言ってんのよ、メイサは!!」



真っ赤になってバシバシと叩いてくる美佳。




何を隠そう美佳と亮太は、恋人同士。



成り行きはよく教えて貰わなかったけど、2人は幼なじみで


幼稚園からずっと一緒だったけど高校が別々になって、再び大学で再会して付き合い始めたらしい。




幼なじみって、やっぱりくっつくように出来てるのかな?



…そんなことないか。
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