もう誰かを愛せはしない
暫く満天の星空に釘付けになっていると、家の中にいたおじいちゃんが声を掛けてきた。



「礼羽、メイサさんを散歩に連れて行ってやったらどうだ」


「散歩?」


「あぁ。ついでに商店の田中さんち行って牛乳買ってきてくれ」


「何だよ、ついでなのは散歩じゃねぇかよ。仕方ねぇな」



礼羽は家の中に財布を取りに向かった。


おじいちゃんと2人にされ、何を話せばいいのかわからない私は、ただニコニコと笑っていた。




緊張するよ〜
2人にしないで〜!


何か話さないと…

でも何を!?





私の心の声が聞こえたのか、おじいちゃんが話し始めてくれた。
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