クールな歌姫は次期「sky」の総長候補~クールな歌姫の恋物語~
「ここよ。ってここ、喫茶店ベリーズじゃないですか。こんな所が「sky」の隠れ家なの?中も普通に喫茶店やってるし」と桐香が言うと、悠雅さんは「喫茶店の奥に裏部屋があって、そこに「sky」の隠れ家があるの。今から案内するわ」と言って、喫茶店の奥へと歩き始めた。
悠雅さんは、歩き始める前に、喫茶店のマスターらしき人物に声をかけていた。
「今から奥の部屋使うから、関係者以外は通さないでくれるかしら?」と言った。
すると、喫茶店のマスターは「承知しました。悠雅お嬢様」と返事をした。
マスターの返事を聞いた悠雅さんは「こっちよ」と言って、また喫茶店の奥へと歩き始めた。
ここでまたこの人、悠雅さんの説明をすると、悠雅さんはあの有名な冬桐財閥の令嬢でお嬢様である。
「さぁ2人共、「sky」の隠れ家へようこそ。入ってちょうだい」
私と桐香は悠雅さんに連れられ、喫茶店の奥の部屋に通された。
部屋の中に入ると、そこには葵達10人の姿があった。
この光景に先に口を開いたのは桐香だった。
「本当に幼なじみ勢揃いですね。だけど悠雅さん、オレ達まだ「sky」に入るって言ってないけど」
「そうですよ。悠雅さん。私達まだ「sky」に入るとは言っていません」
すかさず私も抗議する。
「2人が「sky」に入る事は決定事項とここへ来る前にも言ったはずよ。2人共「sky」に入ってくれるわよね?」
私達2人が返事をせずにいると・・・
「入ってくれるわよね?(黒笑)」ゴゴゴゴォーッ
何か悠雅さんの背後に黒い影が見える。
そして、悠雅さんが不気味に笑っていた。
悠雅さんのこの言葉に私達は抵抗するのをやめた。