裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜
 お墓には玉緒、遥、光希がすでに到着していて、あたしがおまんじゅうを差し入れると新菜の墓前に供えてくれた。


「……久しぶりだね、千帆」


 太陽を背にするあたしの顔を、遥が眩しそうに見上げる。


「いちいちこんなやつに久しぶりなんて言わなくていいのよ」


 玉緒は相変わらず毒しか吐かない。


 あたしがそれをにっこりと笑顔で黙殺すると、


「あんたに突っかかっても何か張り合いないのよねぇ……」


 とぼやいた。それなら最初から突っかかって来ないでくださ〜い。
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