裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜
「千帆も手合わせなよ」
光希に促され、あたしはお墓の前へと進んだ。
小さいときは女の子と間違うくらいだった光希も、16歳になり年相応のちょっと腹黒な男の子になっている。
あたしが真剣に手を合わせていると、ほら。
「毎年毎年すんごい真剣に拝んでて面白いね」
そう言って笑う光希の顔は、完全にバカにしている顔だ。
だって、とあたしは口を尖らせる。
「なんか新菜には命を救われた覚えがあるんだよ。小さいときに別れたんだから、そんなことあるはずないのにね」
すると意外や意外、そばにいた美依や意地悪な玉緒までもそれに同意してきた。
「私も! だから新菜のこと、神様みたいに拝んじゃう」
光希に促され、あたしはお墓の前へと進んだ。
小さいときは女の子と間違うくらいだった光希も、16歳になり年相応のちょっと腹黒な男の子になっている。
あたしが真剣に手を合わせていると、ほら。
「毎年毎年すんごい真剣に拝んでて面白いね」
そう言って笑う光希の顔は、完全にバカにしている顔だ。
だって、とあたしは口を尖らせる。
「なんか新菜には命を救われた覚えがあるんだよ。小さいときに別れたんだから、そんなことあるはずないのにね」
すると意外や意外、そばにいた美依や意地悪な玉緒までもそれに同意してきた。
「私も! だから新菜のこと、神様みたいに拝んじゃう」