裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜
第2章「千帆を探せ」
3年1組の教室では、すでに玉緒と遥が待っていた。
「もう2分遅れてるんだけど?」
21:02と表示されたスマホをこちらに見せつけたあと、あたしに気づいた玉緒が怯えた顔で1歩後ずさる。
「なんで……なんで新菜がいるわけ!?」
「私たちの話をこっそり聞いていたみたいなの。戦力になるらしいから、入れてあげて?」
断じてそんなことは言っていない。
だけど美依は、あたしが参加するのはもう確定事項みたいに話す。
「もう2分遅れてるんだけど?」
21:02と表示されたスマホをこちらに見せつけたあと、あたしに気づいた玉緒が怯えた顔で1歩後ずさる。
「なんで……なんで新菜がいるわけ!?」
「私たちの話をこっそり聞いていたみたいなの。戦力になるらしいから、入れてあげて?」
断じてそんなことは言っていない。
だけど美依は、あたしが参加するのはもう確定事項みたいに話す。