裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜
第4章「美依を探せ」
そして次の日。21時。
夜の冷たい風に吹かれ、生徒たちの書いた「平和」の文字が揺れている。
「はじめるよ」
遥が玉緒の手を握り、そしてあたしが遥の手を握った。
「勝〜って嬉しいはないちもんめ」……
歌い終わり、カミサマがほしがったのは、玉緒だった。
一瞬顔を引きつらせた玉緒は、それでも気丈に笑ってみせる。
「負けたら絶対許さないから。真剣に探してよ!!」
今日探すのは美依だ。あたしを助けるため犠牲になってくれた彼女を、一刻も早く取り戻したかった。
そうして、2回目の裏はないちもんめが始まった――。
夜の冷たい風に吹かれ、生徒たちの書いた「平和」の文字が揺れている。
「はじめるよ」
遥が玉緒の手を握り、そしてあたしが遥の手を握った。
「勝〜って嬉しいはないちもんめ」……
歌い終わり、カミサマがほしがったのは、玉緒だった。
一瞬顔を引きつらせた玉緒は、それでも気丈に笑ってみせる。
「負けたら絶対許さないから。真剣に探してよ!!」
今日探すのは美依だ。あたしを助けるため犠牲になってくれた彼女を、一刻も早く取り戻したかった。
そうして、2回目の裏はないちもんめが始まった――。