クローバー2~愛情~
坂上店長の報告、そして和希を両親に紹介
翌日月曜日。クローバーは休業日だ。昨日、坂上店長はどうだっただろうか?緊急時のためにね、と渡された店長のスマホ番号を見つめながら、美穂はしばし悩んでいた。
緊急時、じゃないわよね、でも・・・。
ちょっと考えて、ダイヤルした。2コールで店長が出る。
「はい、坂上です」
「あの・・・和泉です」
「あぁ、美穂ちゃん!昨日はありがとう。実は・・・陽平がね、LAに一緒に来てくれって・・・婚約指輪、くれたの」
「おめでとうございます・・・婚約、本当におめでとうございます!!」
「ありがとう・・・あの・・・昨日のことは・・・」
申し訳なさそうに店長が言う。店長がハッピーなら、私たちもハッピーだ。
「全然、全然!気にしないでください。実は私も・・・カズキくんを両親に紹介することになったんで、ドキドキものです」
「婚約したの?」
「いえ、それはまだ・・・。でも、結婚を前提に考えている人がいるって。2年後、カズキくんが就職したら、結婚するつもりだ、って言うつもりです」
「そうなの。うまく行くといいわね」
「はい。昨日の結果、カズキくんにも知らせときますね」
「ええ。じゃあ、ね。明日からもよろしく」
「はい。では」
坂上店長と陽平さんの婚約、本当によかった。坂上店長は、幸せになっていい人だ。シロツメクサの花言葉の1つの「復讐」を、「復讐って、哀しいお返しでしょう?本人は、そんなことしたくなかったと思うの。ちゃんとしたステキなお返しをしたかったと。愛してくれたことがあったけど、何かの理由で去って行った人。そんな人にしたいのは、復讐?そうじゃなく、大切な思い出をくれた感謝、お礼じゃないかしら」と解釈できる人。誰よりも幸せが似合う人だ。
緊急時、じゃないわよね、でも・・・。
ちょっと考えて、ダイヤルした。2コールで店長が出る。
「はい、坂上です」
「あの・・・和泉です」
「あぁ、美穂ちゃん!昨日はありがとう。実は・・・陽平がね、LAに一緒に来てくれって・・・婚約指輪、くれたの」
「おめでとうございます・・・婚約、本当におめでとうございます!!」
「ありがとう・・・あの・・・昨日のことは・・・」
申し訳なさそうに店長が言う。店長がハッピーなら、私たちもハッピーだ。
「全然、全然!気にしないでください。実は私も・・・カズキくんを両親に紹介することになったんで、ドキドキものです」
「婚約したの?」
「いえ、それはまだ・・・。でも、結婚を前提に考えている人がいるって。2年後、カズキくんが就職したら、結婚するつもりだ、って言うつもりです」
「そうなの。うまく行くといいわね」
「はい。昨日の結果、カズキくんにも知らせときますね」
「ええ。じゃあ、ね。明日からもよろしく」
「はい。では」
坂上店長と陽平さんの婚約、本当によかった。坂上店長は、幸せになっていい人だ。シロツメクサの花言葉の1つの「復讐」を、「復讐って、哀しいお返しでしょう?本人は、そんなことしたくなかったと思うの。ちゃんとしたステキなお返しをしたかったと。愛してくれたことがあったけど、何かの理由で去って行った人。そんな人にしたいのは、復讐?そうじゃなく、大切な思い出をくれた感謝、お礼じゃないかしら」と解釈できる人。誰よりも幸せが似合う人だ。