新社長と二度目の恋 ~御曹司は私も子どもも離さない~
寝室。
小さな光が私たちを照らす。
「…んんっ…ふっ…っ」
お互いの舌を求め合い、激しく絡み合う。
そして、夏彦が私の身体を愛撫(あいぶ)るたびに甘い声を上げてしまう。
「…今のお前はとても『一児の母親』とは思えないな」
「誰のせいで…あっ…」
私が言い切る前に、夏彦が中に入って来た。
「人の話は最後まで…んんっ…ふっ…っ」
「悪い。言い終わるまで待てなかった…」
「…やっぱり、あなたなんて『大嫌い』よ」
…『大好き』よ。
「…俺も愛してる。もうなにがあっても離さない」
私はその返事の代わりに、夏彦の背中に腕を回して噛みつくようなキスを受け止めた。