新社長と二度目の恋 ~御曹司は私も子どもも離さない~
【深琴】
あれから病院に行って、点滴を打ってもらい薬を貰ってウチに帰り眠りについた。
夜。
「ん~」
目が覚めて、体を起こす。
寝室には私以外誰もいない。
点滴のおかげだろか、体のだるさも生理痛もほとんどなくなっていた。
携帯を取って時間を見ると、21:30になろうとしていた。
なにかメールが来てないか、チェックする。
【岡田香純:大丈夫?
明日は無理せずに休むのよ!
って…夏彦が止めるか(ニヤリ)。
あと、一月にあんたたちのこと話したわ。
ごめん。】
すぐに返信を打つ。
【心配かけてごめん。
一月には私からも話してみる。
ありがとう。】
そう打って、送信ボタンを押した。
そして、私はもう1つのメールに気づく。
【小野一月:香純から話を聞いた。
俺は本当になにも知らなかったんだな。
どうして、今まで黙ってた?
…最低だな。】
「ごめん。一月…」
どう返信していいかわからず、携帯を握り締めて謝り続けた。
しばらくしてベッドから出て、トイレに行って子ども部屋を覗いた。
ドアを少し開けると、ベッドで夏輝と朔也が仲良く寄り添って眠っていた。
…フフフ、なんかこの寝顔を見てると癒される。
そう思いながら、布団をかけ直してそっと部屋を出た。