新社長と二度目の恋 ~御曹司は私も子どもも離さない~
元カレと彼女の関係
【深琴】
21時手前。
もうウトウトしている夏輝を抱きかかえて、部屋のベッドに連れて行く。
「ママ、パパはいつ帰って来るの?」
「う~ん、一月とご飯を食べるから…もう少し遅くなるかもね」
「パパといっくんは仲良しだね♪」
実際にはそれはちょっと違うかもと思いながら、いずれは『打ち解けて欲しい』という意味を込めて「そうだね」と返事を返した。
その後、私は夏輝の隣で一緒に眠りに落ちた。
どのくらい寝ていたろうか、フワッと体を抱きかかられる感覚がしてゆっくりと目を開けると、風呂上がりで髪が濡れている夏彦が私を寝室のベッドにちょうど下した 所だった。
「…夏彦?」
「悪い、起こして…」
私が「うんうん」と首を横に振ると、夏彦もベッドに入って、おでこにキスを落とした。
「深琴…」
あっ…。
自然に夏彦が私の上になって、どこか不安混じりの欲情した顔が瞳に映る。
「…なんかあった?」
「あとで話すよ。…今はお前を抱きたい」
夏彦は私にキスをしながら、服を手早く脱がしてゆく。
「んんっ…もう少しゆっくり…っ」
いつもよりも余裕がないのか、私の言葉など聞かずに身体を愛撫する手と与えられる刺激が止まらない。
「んっ…なつひこ…、あっ…」
夏彦が私の中に入って来て、いつもながら激しい律動と貪るような激しいキスを繰り返した。
私はただ、彼の背中に強く腕を回した。